天体のメソッド11話「流星群の夜」感想
11話「流星群の夜」
脚本:久弥直樹
絵コンテ:迫井政行
演出:博史池畠
作画監督:中川洋未、古賀美裕紀
お互いに距離を置こうとする柚季と湊太。
暗い店にひとり座っているこはる。
円盤抱き枕を抱えてベッドに腰掛ける汐音。
部屋の窓から外を見て、雪が降るのを見る乃々香。
乃々香から教わった歌を口ずさみ、「ノエルはずっと忘れない」とつぶやくノエル。
次の朝、乃々香が目を覚ますと、父親が朝ごはんを作ってくれていました。
乃々香は父親に今夜は遅くなるかもしれないことを伝え、家を出ます。
家の外では、ノエルが乃々香のことを待っていました。
乃々香はノエルに話があるといいます。
教室でも、柚季や湊太、こはるは乃々香と話をしようとしません。
一方、ノエルは空に向かって「くもさん、くもさんとんでけー」をします。
汐音は学校には行かず、家にいます。
放課後、乃々香は、柚季に、今夜みんなで一緒に流星群を見に天文台に集まろうと呼びかけます。
それを湊太は離れたところで耳にします。
こはるは、自分から乃々香に話しかけます。
そして、乃々香から天文台に集まることを聞き、乃々香が信じて決めたことだからと言って、これに理解を示します。
乃々香は、今夜天文台に集まることを汐音に伝えに行きます。
汐音は余計なことはしないで欲しい、友達なんだから分かってと乃々香に言います。
これに対し、乃々香はこう答えます。
「分かってるよ。柚季っていう女の子はね、お兄ちゃんのことが大好きで、湊太も妹のことを大切に思ってる。こはるという女の子は、誰かが傷つけ合うことが自分のことのように辛いの。それから汐音。彼女は誰よりもさみしがり屋なのに、意地っ張りで、自分が我慢すればみんなが幸せになるって信じてる。私の願いはみんながニッコリになること。ノエルが素敵だって言ってくれたその願いの中には、汐音のニッコリも入ってるんだよ。ノエルと話をしてみて」
朝に乃々香から今夜天文台にみんなが集まることを聞いたノエル。
流星群を楽しみにし、みんなが来るのを待ちます。
湊太は柚季の部屋に行き、柚季と話をします。湊太と柚季は円盤を呼んだ日の朝、つまらないことでケンカしてしまいます。
それまでケンカしたことがなかったから、どうやって仲直りをしていいかも分からなず、湊太は円盤に「こいつらといつまでも仲良くいられますように」とお願いをします。
柚季も、「お兄ちゃんと、みんなと、ケンカしても仲直りができますように」とお願いをしたと明かします。
こはるは、柚季たちの家に2人を迎えに行きます。
さきほど乃々香と話していたときに、こはるは、円盤に「わたしたちがいつまでも友達のままでいられますように」とお願いしたことを明かします。
そして、今もみんなの気持ちが分かるくらい近くにいられるのは、ノエルのおかげかもしれないと思うと言います。
乃々香は母親の望遠鏡を持って天文台に行こうとしますが、天文台とは別の方向に走ります。
乃々香が向かった先には、ベンチに座る汐音がいます。
そこに、「迷子さん?」と言ってノエルが現れます。
乃々香は汐音に待ってるからねと言い残して、先に天文台に向かいます。
ノエル「汐音、一緒に行こ」
汐音「どうして…消えちゃうんでしょ?もう会えなくなるんでしょ?それなのに、どうしてそんな顔をしているの?悲しくないの?乃々香やみんなと会えなくなるの…さびしくないの?」
ノエル「ノエルはね、みんなが嬉しいとき、ここがポカポカあったかくなるの。みんなが悲しいと、チクチクってするの。みんながニッコリのときは…ノエル、みんなの願いを叶えることが出来たかな?汐音、大好きなみんなとニッコリでお別れさせて」
汐音「そんなのずるい。『円盤さん、円盤さんお願いします。乃々香のことも、みんなのこともずっとずっと好きでいられますように』私の願いを叶えておいて、断れないじゃない」
汐音はそう言った後、その場から走り去ってしまいます。
天文台の前で乃々香とノエルは合流して、みんなが集まっていることを信じて先に進みます。
天文台には、柚季、こはる、湊太が先に来ていました。
ノエルは何かに気づいて乃々香の袖を引きます。
乃々香もそれに気づいたようです。
こはる「どうしたの?」
乃々香「良かった、みんないた」
湊太「何だよ、改まって」
乃々香「紹介したい子がいるの」
柚季「あっ」
汐音「はじめまして、戸川汐音です」
汐音は、空が晴れるのを待っている間、みんなの写真を撮ることを提案します。
途中で泣き出してしまう柚季。
そうしているうちに、突然円盤が光りだし、ノエルが「帰らないと」とつぶやきます。
汐音「わたしたち、友達になったよね」
ノエル「うん」
汐音「ノエルからもらった大切なもの、ずっと大事にするから」
ノエル「うん。温泉楽しかったよね」
汐音「ええ」
ノエル「大きくてあったかくて」
汐音「うん」
ノエル「いつかみんないっしょに」
汐音「うん。乃々香とニッコリになふたりに戻れたのはノエルのおかげ。ノエルが見守ってくれたから」
ノエル「本当?」
汐音「うん」
ノエル「こはる、怪獣さんが元気になってよかったね」
こはる「うん。ノエルちゃんがあきらめなかったから」
ノエル「湊太。湊太が手伝ってくれたおかげだよ。ノエルを助けてくれたから、怪獣さん元気になったんだよ」
湊太「ああ」
ノエル「湊太にもお礼を言ってあげて」
こはる「分かってる。分かってるから」
ノエル「柚季」
柚季「来ないで」
ノエル「柚季と湊太が気づかせてくれたの。願いの本当の意味を」
柚季「わたし、円盤を追い出すとかひどいことばかり言って。ごめんなさい、ごめんなさい」
乃々香「ノエルのこと、絶対に忘れないから」
ノエル「ノエルも忘れない。乃々香がたくさんたくさん素敵なものをくれたこと」
乃々香「ごめんなさい。わたしはニッコリしないとだめなのに。絶対だめなのに。ごめんね、ノエル」
ノエル「謝らないで、乃々香」
汐音「乃々香、お母さんの言葉、覚えてる?」
乃々香「汐音…うん」
ノエル「乃々香、汐音、柚季、湊太、こはる。みんな大好き」
外に出ると、雲はなくなり、流星群が見えるようになっていました。
乃々香から一緒に流星群を見ようといわれるノエル。
そのとき、ノエルの目から涙が流れます。
ノエル「あれ…うれしいのに…すっごくうれしいはずなのに…みんながニッコリで、ノエルはみんなのことを…どうして止まらないの、あふれてくるの」
ノエルと乃々香が駆け寄って、手を取ろうとしたとき、ノエルは「ありがとう」言って消えてしまいます。
空にあった円盤はもうそこにはありませんでした。
乃々香は空を見上げ、「これで本当によかったの、ノエル…」とつぶやきます。
11話終わりました!
1話くらいから、ノエルとはいずれお別れするっていう覚悟をして視聴してきましたが…
これは卑怯すぎる…
まず、5人が天文台に集まるまでのところでもう涙腺がだめでした
乃々香と汐音の会話、湊太と柚季の会話、ノエル戸と乃々香の会話
ここまでの登場人物の成長が伝わってきました
次に、天文台に集合してからの流れ
汐音の登場シーン
カメラを持つ手が震える柚季
反則です
そして、ノエルと5人との会話
言葉に出来ない
それから、おそらく一番のポイントとなるシーン
それまで笑顔だったノエルが泣いた…
わああああああノエルううううううううううう
不意打ちにやられました
こんなかんじの11話の怒涛の波状攻撃
俺たちの久弥が帰ってきたんや!
久弥さんをはじめスタッフのみなさん、このアニメを作ってくれて本当にありがとうございます
さて、次回は「円盤のない街」
1話が「円盤のある街」だったということを踏まえると、面白いですね
円盤、そしてノエルが消えてしまったことを乃々香たちが実感する回ということでしょうか
いよいよあと2話ですが、楽しみで仕方ないです